信頼がなければ友情はない。誠実さがなければ信頼はない。
人間関係作りに最も大切な要素は、私たちが何を言うか何をするかではなく、どういう人間かということだ。上辺だけの言動や行動はすぐに気づかれ相手に二面性を持っていると感じさせてしまい維持する土台は出来ない。人間関係に大きな力を発揮するには、自立した人格から自然にあふれ出るものでなければならない。関係を築きたいと思うならまず自分の内面の人格を育てるべきなのだ。
親子関係においては高い信頼関係が必要とされる。子どもと寄り添いたいなら、宿題を一緒にやったり、趣味を共感したり、一緒に映画に行くなりすることから。そして自分の話ではなく、子どもの話をよく聞くこと。ひたすら子どもを理解しようとする。子どものことを一人の人間としてしっかり見つめる。また、子どもも一人一人全く違う。その子その子の接し方対応の仕方を変えてこそ、子どもたちを公平に接することになるのだ。
親は子どもたちに見返りを求めず無条件の愛を与える。そうした行為は子どもたちにとって安定感と安全な気持ちを感じ、自分自身の本来の価値を感じ取ることができ、自分のことをもっと好きになる。自分の本来の可能性を発見し、発揮することが出来るようになる。
子どもにとって、親が自分のことや自分の抱えている問題を本当に大切に思ってくれていると実感できるとき、そこには強い愛と信頼の絆ができあがることになる。
対人関係においては、人間の四つの独特の性質(自覚・想像力・良心・自由意志)をすべて発揮し、相手と相互に学習をし、相互に影響をし合い、相互に利益を得る姿勢を持つことで、相互に利益をもたらす結果に出来るようにする。
WinーWinになるための「人格」とは、自分の気持ちや信念を表現する大きな勇気と相手の気持ちや信念を尊重する思いやりのバランスがとれること。PとPCのバランスの本質もそこにある。仕事関係では、一緒に働く相手とコミュニケーションを図り、お互いを理解し、成果を一緒に生み出すことで相互利益を獲得するのだ。相手のことを皮肉に思ったり、嫉妬していてはいつまでたってもWinーWinにはほど遠いのだ。
Win-Winの実行協定
・望む結果(何をいつまでに達成するか)・ガイドライン(守るべきルール)・使える資源(金銭的、技術的、組織的などの資源)・責任に対する報告(評価)・履行不履行の結果(プラスマイナスの結果の設定)
上記のWinーWinの実行協定において、相互の理解と合意を得ることで、当事者の成果を図る明確な基準が持てる。またそのために「信頼関係」の土台はしっかりしておかなければならないのだ。
すべての人に対して平等に同じ原則に沿って接すること。それを続けることで、人から信頼を得るのだ。相手に対して正直にぶつかることは勇気のいることだ。なかなか出来ないから陰口が始まる。しかし勇気を出してオープンに接することで人から信頼され尊敬されるのだ。信頼されるおとは愛されることより偉大である。そして長期において、信頼されれば愛されるようになるんだ。
相手への言葉がいくら正しい言葉や素晴らしい言葉でも、相手の状況や気持ちを理解出来ていなければ、口先だけの言葉となり、本当の意味で通じ合えることは出来ない。まずは信頼を築き、本音で話せるような人格の土台の上で、感情移入が出来るようにしっかり理解しようと聞くことから始める。
優秀な営業マンは、顧客のニーズや関心、状況を理解しようとする。素人は商品を売り、プロはニーズや解決を売る。プロは診断し理解する方法を学ぶ。そして、人のニーズと自分の持つ商品を結びつける方法も学ぶ。そして時にはニーズに合わなかったと誠実さを示す。これは弁護士も商品開発も同じである。
このように理解してから理解することは、最も有意義かつ即効性のあるものなのだ。
大抵は外からの助言なんて必要ない。心の中の本当の気持ちさえ打ち明けることができれば自分の問題を自分で整理し解決しようとするのだ。
誠実に接し、裁いたり批判せず、しっかり相手の話を理解しようとしてあげることが大切。
対話のコツ … ・話の中身を繰り返す。・話の中身を自分の言葉で置き換える。(学校なんて嫌→学校に行きたくないんだね)・相手の感情を反映する。(落ち込んでいるようだね)
人は誠意を示し、自分の本当の姿、特に自分の個人的な経験や、自信のなさを表面に出せば出すほど、それを聞いた相手は、その人の話を自分の経験に重ね合わせ、そこから自分自身を表現できる安心感が生まれるのだ。正直な気持ちの表現が、相手に伝わり、コミュニケーションは深くなる。
環境が思わしくないところでは、悲しむのではなく真剣に受け止めるのではなく、率直に自分の気持ちや考えを打ち明ける勇気を持つこと。相手との相違点を尊ぶこと。Win-Winの哲学を踏まえて行動すること。